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エミリア・ロマーニャ州のワイン蔵
2005年9月4日(日曜日)
ブルゴーニュのワイン蔵をたずね、その後ローヌ川に沿って南下し、ヴィエンヌを見学してリヨンに到着して、リヨン空港からイタリアのボローニャに飛んだのは訳がある。それは、次に訪問するワイン蔵がボローニャの近くにあるからである。
ボローニャはエミリア・ロマーニャ州の州都である。エミリア・ロマーニャ州はアペニン山脈を挟んで隣がトスカーナ州、ポー川の北側がロンバルディア州とベネト州であり、東はアドリア海に面している.州全体は平野で酪農が盛んな地域である。パルマハムやパルメザンチーズで有名なパルマやバルサミコ酢などで有名なモデナはこの州にある。
2005年9月5日(月曜日)
ボローニャでは午前中自由行動で、昼食はおいしいパスタを食べた。悪魔が作ったとお店が紹介しているほどである。
Trattoria Leonida
di Naldi Dante s.n.c.
Vicolo Alemagna, 2 - Bologna
Tel. 051.23.97.42
貴腐ワインもできたトレモンテ蔵
昼から目的のワイン蔵のトレモンテ(Tre Monte)に向かった。目的のワイン蔵はボローニャの東南 30km のところにあるイモラ(Imola)の近くにある。トレモンテは三つの山ということである。それほど高い山ではなかったが運転手さんがかなりまよっていたようである。
やっとワイン蔵について早速ぶどう畑を案内してもらった。案内をしてくれたのは次男のヴィットーリオ氏(Vittorio Navacchio)である。長男のダヴィデ氏(David Navacchio)は経理を担当しているそうである。長男にはお会いできなかったが奥様と子供たちが遊んでいるのが見えた。
白ワインはアルバーナ (Albana)、シャルドネ (Chardonnay)、トレビアーノ (Trebbiano)のぶどう種を使っている。赤ワインはサンジョベーゼディロマーニャ(Sangiovese di Romagna)、カベルネソービニオン(Cabernet Sauvignon)、メルロー(Merlot)とレフォスコ(Refosco)という名前の黒ブドウのぶどう種を使っている。しかし、メインはサンジョベーゼディロマーニャである。
ヴィットーリオ氏に案内してもらっているうちに興味深い話をお聞きした、それは30年ぶりに貴腐ワインができたそうである。
ちょっと記憶が定かではないが、ぶどうの品種はアルバーナ(Albana)であったと思う。その理由は、アルバーナ・ディ・ロマーニャ・パッシート(Albana di Romagna Passito)という甘口の白ワインがここで作られているからである。それよりも甘い貴腐ワインができたらなんという名前で売るのかということをお聞きしたらまだ決まっていないそうである。
三つの山がロゴマーク
ブドウ畑を案内してもらった後、新装の宴会場に案内された、そこでご主人のセルジョ氏(Sergio Navacchio)にお会いした。現在は現役を引退されているがまだ矍鑠として、我々を接待してくださった。写真はディナーのテーブルである.写真から分かるようにロマーニャの生ハムが出された。テーブルの上の小さい旗からも分かるが、この会社のマークは山が三つのロゴになっている。
ここで紹介するのを忘れてはならないのがテア(Thea)という赤ワインである。これは100% サンジョベーゼディロマーニャを使ったワインである。このテアという名前はセルジョ氏の奥様の名前で、奥様は1989年になくなったそうで、その当時は奥様が中心になってワイン造りをされていたが、奥様がなくなった後はセルジョ氏と二人の子供たちがまったく新しい工法でワイン造りを始めたという歴史的には新しいワイン蔵である。
さて、宴会でおいしい生ハムとワインを飲みつつ疑問に思ったことを次男のヴィットーリオ氏に聞いてみた。なぜ、ロマーニャのワインといい、エミリアという名前がでてこないのかということである。すると、
| 昔昔、旅人がエミリアを旅行していてある家にやっかいになったら、そこでは水しかでなかったそうである、しかし、その旅人がロマーニャに入ると家ではワインがでたそうである。それ以来、エミリアのワインということはいわなくなって、ロマーニャのワインというようになった。 |
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ということである.これを聞いたときに、イタリアの歴史の複雑さを感じた。私の想像では、エミリアとロマーニャとは本来違う州なのではないだろうかということである。
宿泊していたのはイモラという町であるが、ホテルの前にはポルシェが並んでいる。どうもポルシェの展示会が開かれているようである。聞くところによると近くのモデナはフェラーリなどのスポーツ車を造っているそうである。バルサミコ酢とスポーツ車とは不思議な組み合わせである。
古い歴史を持つラヴェンナの町で
2005年9月6日(火曜日)
さて、翌日はラヴェンナ(Ravenna)という町に行った、ここは西ローマ帝国の頃からあった町で、初期キリスト教建築物とモザイクが有名である。それはそれとして昼食に寄ったすばらしいレストランを紹介しておく。
これはロマーニャの風味を感じてください(Sapori di Romagna)というCa’ de’ Venという名前のレストランである。
Ca’ de’ Ven
Enoteca Vini di Romagna
Via Corrado Ricci, 24 - 48100 Ravenna
tel. 0544 3016
この建物は1542年に建設され、この店は1975から開いている。それまでは、ホテル、居酒屋や香辛料と香料の店、ワインセラーとして使われたそうで、写真を見ていただいたらわかるように2階分もありそうな天井の高い壁にはワインが陳列してある。もちろん、ロマーニャのワインでる。レストランのカタログを見ると、この歴史あるレストランがホテルであったときダンテ・アリギエーリ(Dante Alighieri)も宿泊したという伝説があると書いてあるが、もちろんこれは時代錯誤である。なぜなら、ダンテがラヴェンナに来たのは 1318 年頃であるから、このレストランの建物ができた 200 年も前のことである。しかし、ダンテはフィレンツェを追放されラヴェンナで神曲を完成し、ここでなくなっているので、ラヴェンナはダンテびいきで、このような伝説を好意的に作ったのであろう。それにしてもずっといたくなるようレストランであった。(つづく)
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